2010/12/25

江頭良年の微笑 / Yoshitoshi Egashira

一昨晩、近所に住んでいらっしゃる舞台美術家の江頭良年氏、その奥様であられる現代舞踊家の小山令子女史に招かれ、豪奢で、特別な夜を、ご馳走になりました。
都心の、著名なレストランでもなかなか口にすることのできない味覚体験を、唐突にギフトされてしまったのです。

最近、この二週間ほど、僕は音楽の世界に没入していて、まあ、こんな時は、あまり社交の場に出向きたくないと言うか、人になど会いたくなのだ!って気分なんですけど、ふと、目上の方と、それも全く手を抜くことを知らぬ、誠実なお仕事を長い年月に渡り続けて来られた先輩方がひらく夜は、その拓かれた舞台は、言葉には成らない“温み”と“品位”が、そこかしこに散りばめられ、ここんところ、素人くさい、まったく本質的ではないような言動の数々と遭遇し、うんざりさせられていた僕は、「人がほとんどワカラナイということをわかってやらないとね」と、カミさんからしばし窘められ、言葉では何一つ明確な視点というものを伝えられない現実にかなり不貞腐れていましたので、思わず、背筋をきりっとさせていただき、幻想まみれのこのコウベを垂れてしまいました。
思考、伝統や体裁や能書きや習慣や自意識が詰まった出来損ないの過去の産物“コウベ(神戸、じゃないよ)”を垂れてしまう瞬間とは、なんと素敵な一瞬なんだろう。

江頭小山ご夫妻、謹んで、ご馳走になりました。

僕ごときは、やはり具体的な他者との“関係”なくして“存在”できません。
それでは久方ぶりの動画、タイトルは『銀河系ローストチキンに捧ぐ』です。

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