Takeshi Kainuma

2026/05/19

陶芸考⑪ ~手捏ねと轆轤~

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抹茶茶碗 Tea-bowl (銘)うつほ 陶芸における粘土成形には大きく分けて2つあります。 代表的なものとしては、轆轤(ろくろ) を回しながら粘土成形してゆく方法と、手捏ね(てづくね) という手や指先だけで粘土をこね成形してゆく手法があります。   手捏ね(てづくね)による作陶...
2026/05/14

陶芸考⑩ ~Sake cup~

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お猪口 sake cup (銘)薫風 寿司職人の世界には「飯炊き3年、握り8年」という言葉があります。 陶芸の世界でも「菊練り3年、ろくろ10年」と。 これは、1人前の職人として自立するためには「これぐらいはかかるもんだよ」という、体験に裏打ちされた先人からの教えであり、伝統的な...
2026/05/07

陶芸考⑨ ~Chawan~

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抹茶茶碗 Tea-bowl (銘)融 竹洞 器づくりをする陶芸家が理想とする心の状態は、 たぶん作陶する自分自身も空っぽの器として在ることだと思います 。 「何か」を注ぎ込むための器。 「何か」を招き寄せ、人が使うことを目的とする器。   意識の底層、そのすべての扉を開け放ち、樹...
2026/04/29

陶芸考⑧ ~懐心~

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花入 Flower vase (銘)懐心 財布を持たない動物たち。 お金を知らない小鳥たち。 重そうなリックサックを背負った人々が、目前をのそのそ歩いていた。 退屈のあまりに、養老院を抜け出した親父は、お金や保険証の入ったポーチだけは忘れずに持っていた。 自然光から遠のいて、僕ら...
2026/04/27

陶芸考⑦ ~石置き~

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    stone rest (prototype)   (銘)紀元盤   近くの山や森に分け入り、または川縁あたりを散策し、そこで見かけた小石をウチに持ち帰り、時を見計らっては、居間の窓ガラスから差し込む自然光と黒バックという簡易なセットに置き、撮影をする。 こちらの気が静まっ...
2026/04/25

陶芸考⑥ ~箸枕~

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龍の箸置き chopstick rest   銘:龍鱗(りょうりん) *龍の鱗(うろこ)の意。 硬く身を守り、邪気を祓う厄除けや守護のシンボルとされる。    
2026/04/22

陶芸考⑤ ~雑草を生ける~

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 花入 (銘)花身一如   花瓶や花入れの役割りとは、花たちを美しく 生けるための台座、小さな舞台を提供することですが、 町の花屋ではついぞ見かけない草花、野草や 雑草などは、 人間の手や美意識によって作り出された<器>に生けてもらうことは滅多にありません。 野に咲く草花、人間の...
2026/04/21

陶芸考④ Tea-bowl, kiseto

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   来瀬戸茶碗    (銘)遊煌   作:海沼武史         
2026/04/09

陶芸考③ ~掌の眼差し~

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京都在住の石井久弥子さんがそのInstagramで子供たちに お茶を振る舞う写真を載せていた。 彼女がお茶をたしなむことは知っていたが、 本人がそれについてあまり積極的に話そうとしなかったので、 こちらも根掘り葉掘り聞くことを遠慮していた。 ただ、ときおり彼女から送られてくる京都...
2026/03/28

陶芸考②

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  花入    (銘)岩窟の花器   この花器は、ニューヨークで生活していた頃に作陶されたものです。 20数年ぶりにまた作陶を始め、様々のフォルムを持った花器を現在制作中ですが、毎回毎回轆轤の前ではあらかじめイメージは持たずに、「どんな形が生まれて来るのやら?」と、まるで即興演奏...
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