2013/03/08

この世の果てまで / Above The Treetops


友が、死に掛けた 
その事を後で知った
「とまれ」の合図だろう
さあね、 逝っても良かったさ
が、死ななかった。一年に、一度会うか会わないかの
男・・・女・・・性別など、大した問題ではない
そんな“関係”が 確かにある。
死んでも良かったんだけどね 今生に いちいち
未練のある生き方を 瞬間瞬間を取りこぼすような男ではなかった。
此処で、遣り残したことなど、もう何も無いだろう?
だが、死ななかった。いや、死なせてはもらえなかった。
たぶん君の周りを 素粒子のように
動き回るなにかが きっと 在るんだろう
君はまるで少年で老人のように生きてきた。
でも もっとも大事なことを 忘れそうになっていた
たったひとつだけ 君には遣り残したことがある
それは 君が蝶になる瞬間
生きたまま
ひかりかがやく蝶になる瞬間 

どこか 啓く・・・ 
 
ああ、運がよければ
ぼくはそこに居合わすことができるかも知れないね。




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