2013/11/07

the Aerial Garden (2003~2014) -Ⅰ

#6 (862×1148mm)


あるオフィスの壁に飾るための大判のプリントを用意することになった。
写真は、サイズではないと思っているから、これまで、大判の焼きには懐疑的な方だった。
だが、クライアントの希望ならば、その場所が、もし大きいサイズを要求するなら、これに応えようとするのは・・・当たり前。挑戦や実験は、心地よいものだ。

今回、久しぶりにアップする2点の写真は大判プリントです。
2003年、ニューヨークで大空ばかりを撮影している時期があり、当初から、このような見せ方は念頭にあった。
仕事の依頼を受け、制作を中断していたこのシリーズを再検討、再構成し、カタチにする作業を進めている。

タイトルは「the Aerial Garden」

人間が<空>に包囲される。

身体的視覚体験を誘発するマーク・ロスコの仕事、彼の場合は色彩ですが、ちょっぴりヒントをもらっているかも・・・ね。


#5 (862×1148mm)



2013/03/19

電磁場の歓び / Gnosis




一粒の砂のうちに世界を、
そして、野辺の花の中に天国を見る。
君の掌で無限をつかみ、
一瞬のうちに永遠をとらえる。

ウィリアム・ブレイク 

2013/03/10

光子 / Atlās


超伝導大型粒子加速器のなかを
スピンする粒子の微笑み
僕らの<一>なるたくらみ
そこが僕らのふるさと
巨大なものが、小さなモノたちに飲み込まれてゆく
“サー、想イ出ス事出来ルダロウ?”
無数の真実と想像が絡み合い、打ち解けて
創造され、スピンする僕らの微笑み
アップダウン、チャーミング
この空から降り注ぐ、偏在するヒカリ
これが僕らの<元の姿>と呼ぶべきか・・
そして唯一、隠され続けてきた、
生みの親たち・・・。


Takeshi Kainuma - Hikarinoshiwaza

2013/03/08

この世の果てまで / Above The Treetops


友が、死に掛けた 
その事を後で知った
「とまれ」の合図だろう
さあね、 逝っても良かったさ
が、死ななかった。一年に、一度会うか会わないかの
男・・・女・・・性別など、大した問題ではない
そんな“関係”が 確かにある。
死んでも良かったんだけどね 今生に いちいち
未練のある生き方を 瞬間瞬間を取りこぼすような男ではなかった。
此処で、遣り残したことなど、もう何も無いだろう?
だが、死ななかった。いや、死なせてはもらえなかった。
たぶん君の周りを 素粒子のように
動き回るなにかが きっと 在るんだろう
君はまるで少年で老人のように生きてきた。
でも もっとも大事なことを 忘れそうになっていた
たったひとつだけ 君には遣り残したことがある
それは 君が蝶になる瞬間
生きたまま
ひかりかがやく蝶になる瞬間 

どこか 啓く・・・ 
 
ああ、運がよければ
ぼくはそこに居合わすことができるかも知れないね。




2013/02/28

夢と、友に。 / (Nice Dream)





・・・道があるなら、そこを歩けばいい、ね
(デモ道ナンテアルノカシラ)
未知はあるから、ぼくらはおおくのシガラミと手を切らなきゃ
これまでの、哀しみや喜び、微笑までも、、、後にする気
だから急がなくっちゃ・・・。
(キミハマタ時間ノ道ヲ辿ルツモリ?)
たぶん、山の向こう側から なんの前触れも無し
(静カニ手放サナクッチャ)
ヒトの胸に落ちてきた、声 こえ
声、

いままで夢にみてきた“真実”とは
まるで水溜りのように、強い日差しの元では
たちどころに蒸発してしまうもんなのさ。

もし 此処が、時間と空間の呪縛から
逃れられない夢なら、夢と、友に。




2013/02/17

光のヒカリの光 / the Pencil of Nature


2013年02月15日 ウラル地方 その上空に現れた「物体」は 
閃光を放ち 白煙を上げ・・・

 <ロシア隕石落下>

負傷者 1200人以上・・・

「一体どこから、やって来たのか、知っているよね?」
 
シベリアのツングースカ大爆発から100年目・・・


生きているのか?
「死」とはなにか?

銀河の呼吸に耳を澄ませている、じっと
(その一部として) 
この身体は、やがて訪れるであろう
「死」と の 狭間 
終わりの無い そして 始まりを知らない
この あの の 
イノチの麓にて 唄を  

詠う。


「人々は地上で戦うのではなく、協力して隕石防衛システムを構築すべきだ。
米国は欧州で軍事的防衛システムを作るのではなく
われわれと共に中国とも協力してAADS(対アステロイド防衛システム)を作るべきだ。」








2013/02/11

道すがら、 / fake plastic trees


道すがら
日は  そこに在った。
だれかを なにか見るでもなく
そこに 在った。

道すがら
ひとは 立ち止まる。

 直視できない 
 ずっと見ていたら 眼が潰れる

それが こころのくすみを
しこうのいたずらを 洗い清めるまで
ひとは そいつを浴びて
他愛も無いこと かんがえていたわけじゃない。
いま ここで その場所まで・・・

通り道では、
いつも なにかが起こる。

顔をあげな、内側でさわぎまわるコトバに
耳を傾けていても 埒が明かない
この目の前に 
 その目の前に
もし ヒカリ <それ>が見えるなら
くずれかかった闇の向こうへ
刹那 瞬間を切り・・・・・・

一眼レフ
高画素数カメラを かまえる
余裕などぼくには無いのさ
道すがら、
だから尻ポケットから 
携帯電話を取り出した。


Radiohead - Fake Plastic Trees

2013/02/03

風が通う道 / bad dreams are good



なめらかに、
袖を振る

気まぐれに
たっぷりと、息を止め
小石たちが遊ぶ 場所に 

脇をくすぐる
「だれ?」風 が
通う道に咲く 花
その袖に留まる
歌声 と
小鳥たちのその日暮しをまねて
なめらかに、
進む だれにも知られず
ぼくたちの道行きを
かれらが、興味をもつ
無いでしょう。
<無し>に向かい
袖を通す
気まぐれに それで
鮮やかに遊ぶ
「ここはどこか?」
囁きかけるのは、、、だれかな?
たったひとつしかない
<世界の秘密>と 共に
夢の、最果てまで。

2013/02/01

鳥のライン / Luminous Emptiness



…憑き物が取れたのかもしれない。
(霊感はつよい方だった)
いや、憑き物というコトバ、自然のフィールド
動植物たちの舞台には無い。
 山に入り、思考を手放し、無闇に動き回る
脳内イメージをほっといてください、ヒト
カラダ、あからさまに
山道をただ、ずんずん進んでゆく
無防備で 脆く 傷つきやすいモノとして
どこにも向かったりはしない、目的は
今更 無いのだから。
山頂を目指すこともできたが
登らない
(やがて降りることになるから)
ただ、歩くことだけが、主
”、。

ここは<圏外>
時計がわりに持参した携帯電話
今日のヒカリは異様に眩しい

「なぜ撮影するの?」
生きているから…ただ、歩いていれば良い。
はじまりも おわりもない 無法の道を

ヒカリが
在る、トキに



「鳥のライン」 - Riwkakant リウカカント