2013/03/19

電磁場の歓び / Gnosis




一粒の砂のうちに世界を、
そして、野辺の花の中に天国を見る。
君の掌で無限をつかみ、
一瞬のうちに永遠をとらえる。

ウィリアム・ブレイク 
 
 
 
 

2013/03/10

光子 / Atlās


超伝導大型粒子加速器のなかを
スピンする粒子の微笑み
僕らの<一>なるたくらみ
そこが僕らのふるさと
巨大なものが、小さなモノたちに飲み込まれてゆく
“サー、想イ出ス事出来ルダロウ?”
無数の真実と想像が絡み合い、打ち解けて
創造され、スピンする僕らの微笑み
アップダウン、チャーミング
この空から降り注ぐ、偏在するヒカリ
これが僕らの<元の姿>と呼ぶべきか・・
そして唯一、隠され続けてきた、
生みの親たち・・・。


Takeshi Kainuma - Hikarinoshiwaza

 

 

 


2013/03/08

この世の果てまで / Above The Treetops


友が、死に掛けた 
その事を後で知った
「とまれ」の合図だろう
さあね、 逝っても良かったさ
が、死ななかった。一年に、一度会うか会わないかの
男・・・女・・・性別など、大した問題ではない
そんな“関係”が 確かにある。
死んでも良かったんだけどね 今生に いちいち
未練のある生き方を 瞬間瞬間を取りこぼすような男ではなかった。
此処で、遣り残したことなど、もう何も無いだろう?
だが、死ななかった。いや、死なせてはもらえなかった。
たぶん君の周りを 素粒子のように
動き回るなにかが きっと 在るんだろう
君はまるで少年で老人のように生きてきた。
でも もっとも大事なことを 忘れそうになっていた
たったひとつだけ 君には遣り残したことがある
それは 君が蝶になる瞬間
生きたまま
ひかりかがやく蝶になる瞬間 

どこか 啓く・・・ 
 
ああ、運がよければ
ぼくはそこに居合わすことができるかも知れないね。