2026/04/22

陶芸考⑤ ~雑草を生ける~


 花入

(銘)花身一如

 

花瓶や花入れの役割りとは、花たちを美しく生けるための台座、小さな舞台を提供することですが、町の花屋ではついぞ見かけない草花、野草や雑草などは、人間の手や美意識によって作り出された<器>に生けてもらうことは滅多にありません。


野に咲く草花、人間の手を借りずに、四季折々、自由奔放に育つ雑草たちを生ける、生かすことの出来る花瓶や花入れは、果たして存在できるのでしょうか。

 
もし、そんな野草や雑草たちの台座、小舞台としての<器>を作陶することが可能ならば、それは陶芸にとっての新たな取り組みとなるかもしれません。
 
そしてもちろんその花瓶や花入れは、ガラスケースに収まった町の花屋の花たちをも、あの過保護なモデルたちさえも、艶やかに見せることができるのだと思います。

 


 

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