stone rest (prototype) (銘)紀元盤 近くの山や森に分け入り、または川縁あたりを散策し、そこで見かけた小石をウチに持ち帰り、時を見計らっては、居間の窓ガラスから差し込む自然光と黒バックという簡易なセットに置き、撮影をする。こちらの気が静まっていれば、一個一個の石は徐々に語り始めて、暫し僕に特別な瞬間を与えてくれます。 また陶芸をはじめて、新たに石の存在が、その在り様が気になりだした。石といっても、僕の興味の対象はあくまでもそこら辺にある小さな<石ころ>で、いわゆる銘石や鑑賞石、宝石の類ではありません。 写真機を使い石ころを撮影するとは、「見出す」という意識の運動を伴いますが、これは石に限らず、すべての外的対象、被写体への配慮として僕が選んだ写真家としての在り方、スタイルのひとつであり、今回、この陶器による「石置き」という発想がヒョイと浮かび、撮影することの叶わなかった石たちを「ただ観る」見詰める台座を作陶したのは、まさに必然なんではないかなと感じる。 すべての石たちと交信・交流することが、写真家としての理想ですが、こちら意識のキャパシティを超えた知覚圏外にある石はなかなか思うようには撮れず、ならば「石置き」に置いた石と付き合い始める小さな空間を生活の中に設けてみてはどうだろう? いずれにせよ石という存在、被写体は非常に魅力的なもので、その美しさとは、宝石のような表層的な輝きを超えた内奥の、始原の美しさを秘めています。 そして石からの語りかけは、非言語的で、言葉で考えることに慣れ切った心や知性に底知れぬ震動を与え、忘れていた眩いばかりの情景やサウンドを喚起する力を内在しています。 だからこちらの視覚を頼りに訥々と、おごそかに迫ってゆく。やがて一瞬、あの繋がる瞬間は突如やって来ます。だぶんそれを<詩的体験>と呼ぶことができると思います。
stone rest (prototype)
(銘)紀元盤
近くの山や森に分け入り、または川縁あたりを散策し、そこで見かけた小石をウチに持ち帰り、時を見計らっては、居間の窓ガラスから差し込む自然光と黒バックという簡易なセットに置き、撮影をする。
こちらの気が静まっていれば、一個一個の石は徐々に語り始めて、暫し僕に特別な瞬間を与えてくれます。
また陶芸をはじめて、新たに石の存在が、その在り様が気になりだした。
石といっても、僕の興味の対象はあくまでもそこら辺にある小さな<石ころ>で、いわゆる銘石や鑑賞石、宝石の類ではありません。
写真機を使い石ころを撮影するとは、「見出す」という意識の運動を伴いますが、これは石に限らず、すべての外的対象、被写体への配慮として僕が選んだ写真家としての在り方、スタイルのひとつであり、今回、この陶器による「石置き」という発想がヒョイと浮かび、撮影することの叶わなかった石たちを「ただ観る」見詰める台座を作陶したのは、まさに必然なんではないかなと感じる。
すべての石たちと交信・交流することが、写真家としての理想ですが、こちら意識のキャパシティを超えた知覚圏外にある石はなかなか思うようには撮れず、ならば「石置き」に置いた石と付き合い始める小さな空間を生活の中に設けてみてはどうだろう?
いずれにせよ石という存在、被写体は非常に魅力的なもので、その美しさとは、宝石のような表層的な輝きを超えた内奥の、始原の美しさを秘めています。
そして石からの語りかけは、非言語的で、言葉で考えることに慣れ切った心や知性に底知れぬ震動を与え、忘れていた眩いばかりの情景やサウンドを喚起する力を内在しています。
だからこちらの視覚を頼りに訥々と、おごそかに迫ってゆく。やがて一瞬、あの繋がる瞬間は突如やって来ます。だぶんそれを<詩的体験>と呼ぶことができると思います。


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