抹茶茶碗 Tea-bowl
(銘)融 竹洞
器づくりをする陶芸家が理想とする心の状態は、 たぶん作陶する自分自身も空っぽの器として在ることだと思います 。
「何か」を注ぎ込むための器。
「何か」を招き寄せ、人が使うことを目的とする器。
意識の底層、そのすべての扉を開け放ち、樹々や植物らの呼吸を真似、 この大地から浮動するVibesに感応すること。
ひとつの意思を立ち上げて、時間の外側へ。
重力の法則を歪ませ、時空を超えた「何か」 へと身も心も預け切ること。
指先の眼は開き、深い眠りに落ちた心は、 射し込む古の記憶たちの到来に備える。
「何か」とは?
それはあらゆる存在、生命の源泉であり、神の記憶だろう。
作陶ーー。
その手に眠る記憶のレイヤーを解きほぐし、無限の産声(音楽) に耳を澄まそうとする。


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