振り向いた場所には、もう名前が無かった。 未知の足音ばかり ぼくの心の内 こだまする。 繰り返してばかりいれば、やがて何も感じなくなるだろう。 旅に出て 目前にひろがる見慣れぬ風景
や言葉
匂い、を集めたとしても たとえ日差しの濃度が変わっても ぼくの身体は 他人の殻 この世界の空っぽ まるで愛おしさを追い求め続けた
孤児のように 甘い歌声が耳元で跳ね返る 極上の自由が 途方も無いブルーが やがてこの世の天空から降り注いでくる。