2010/12/20

LE NOISE / DANIEL LANOIS


Neil Young - Walk With Me

昨日、高尾駅南口の京王ストアの2階にある本屋さんにて、久方ぶりに“サンレコ”こと「Sound & Recording」を読み、ちょっと元気にさせてくれるインタビュー記事あり、即購入。と言うのも、現在、僕は先日お知らせしました6枚のCDのリマスター作業をしてまして、気分はほぼエンジニアなんでございます。
「なぜ、リマスターを?」と問われたら、理由はいくつかございますが、まず、1ヶ月ほど前、新しいDAWソフトを入手し、その機能はどんなものであるか、と。

今回アップさせていただいたこの動画は、二ール・ヤングの新譜『 LE NOISE(ル・ノイズ)』、その1曲目の「Walk With Me」という作品のビデオクリップですが、アルバムのプロデュースであるダニエル・ラノワという人、今月の「サンレコ」のトップインタビューは彼、僕は以前より彼の録音、ミックスダウンに対する考え方に共感しておりましたので、一般的にはあまり目立つことの無いないエンジニア、プロデュースというお仕事、地味で寡黙なその作業のあらましについて、その“聴感”、それぞれの個性の色合い、こだわり等について、すこし注目していただく機会になればなあー、と。
ダニエル・ラノワと言われても知らない方は多いかと思いますが、実は彼、これまでにU2やボブ・ディラン、ピーター・ガブリエルなどを手掛け、過去に7回グラミー賞を獲得した人らしいです。

僕は今年、堀内幹のソロCDのお手伝いをさせてもらったのですが、それ以来、僕の内で、エンジニアという業務およびプロデュース、というより音楽ディレクションなんですが・・・ドカーン! どうも開眼してしまったようなんです。


p.s 上記の音源、たぶん基本1発録り。愉しげなノイズがちょこちょ入ってます。あとでカットするという余計なことをしてませんが、ラノワ、さりげなくいじってます。ディレイかけたり膨らましたり・・・とか。DUBは良いけどオーバーダブは無し、だそうです。

でも、ラノワの音響学は素敵ですね。汚しても汚れてもそのサウンドはほんと“エレガント”です。

2010/12/16

待望の豪華DVDプレゼント! / Ainu music video plus one



先日お伝えしましたように、純粋な「Ainu music video」集は、幻と化してしまいましたが、装いあらた、「Ainu music video plus one」というDVD映像作品集を、下記のCD6枚の中から3枚以上お買い上げの方、先着100名様にプレゼントいたします。

「床絵美 / ウポポ」 ¥1.800(税込)
「千葉伸彦 / トンコリ」 ¥2.000(税込)
「床絵美+千葉伸彦 / ハンター」 ¥1.800(税込)
「リウカカント / リウカカント」 ¥2.000(税込)
「リウカカント / ダブルファンタジー」 ¥2.000(税込)
「the Pianoscaoe across ... / 海沼武史」 ¥2.000(税込)

既に、これらCDをお求めになったという方々も、大切な人への贈りもとして、再度ご購入してくだされば光栄であります。

詳細はこちら

そしてオーダーは riwkakant@yahoo.co.jp まで。


2010/12/14

on 海沼武史 radio / FM Taman in 沖縄


それは先月のこと---。
以前にもここにアップしましたが、沖縄は糸満市のFM局「FMたまん」にてDJの仕事をしていらっしゃる戸恒慎司氏より電話あり。
「明日なんですけど、また電話インタビュー出演してもらえませんか?」
僕はその時、すぐさま堀内幹と床絵美、千葉伸彦のことを思い浮かべたのですが、「ちょっと返事は一時間後でも良い?」と、なんとなし「どう思う?」とカミさんに相談。
すると「あなたも一応音楽家なのだから、他人ばかり紹介せんで、自分の音楽を紹介しないでどうする」と言われ、「・・・それもそうだな」と。
確かに、僕もいちおうはミュージシャンであります。そしてそのキャリアは「写真」より長いときてる。

では、そのあらましです。

2010/12/12

アイヌ民族とは? / AINU NEW WAVE


「問う」とは、何だろう?

若い頃は、「答え」を手に入れようと、忙しなく、遠くを旅したり、色々な試みや実験を自分に課しては、その途中途上にて、多くの葛藤や不和、軋轢などを起こしてしまい、またこれも過ぎ、それでも、一歩一歩「答え」に近づいているという思いだけは捨て切れずにいました。でもね、ある時、様々な直感的行為、態度の持続によって身につけた視界の広がり・・・そのフィールドで、「答え」なんぞはそもそも必要ないことに気付くんだね。いや、在ってはいけない、というか・・・。
たぶん、僕が求めていたものは、己を安心させてくれる、もしくは戦慄させてくれる「答え」などではなく、方法論でも、「教え」でも、イデオロギーでもなく、この視界の「広がり」そのものだったのかも知れないなと、今夜、熱に浮かされた、思考停止ぎみのオヤジは相変わらず適当な感じで、ふと思うのでした。

求めて見つかるものなど、手に入るものなぞ、たぶん、高が知れているよね。その瞬間は、満足するのかも知れないけど、多分すぐ飽きるのよね。

問い続けることによって、得るだろう、得てしまうだろう無数の謎、謎は、どんどん深まって往く、否、「広がり」は彼方へと通じる門前まで、深まってゆく(?)。早朝の、霧の立ちこめる森の隅にポツンと置かれた芥子色のベンチ、遮るモノたちをまるで楽しむかのように自在に舞うヒカリの粒子たち、無限の、数えきれない、抱えきれぬほどの「謎」に包まれて、暮らす。

この世は、楽園であり、煉獄である。そして奇跡であり、幻なんだなあ〜と。。。

2010/12/08

歌はスタイルじゃないんだね / ADELE


ADELE - 'Rolling In The Deep' (Studio Footage) 


・・・歌は、“スタイル”じゃないんだね。

・・・ジャニス・ジョプリンの再来? 

・・・サウンド、アレンジ等が、もろ60年代のつくり。

イメージ系、捏造型ミュージシャンまたはシンガーが横行する時代には・・・。未来を予感させる力は無いけれど、「音楽とは?唄とは?」という、根源的な問いかけに迫る種類の「作品」ではないけれど、久方ぶりに、言葉やスタイルで逃げようとしない、飾らない、誤魔化さない骨のある歌い手だと感じ、ご紹介させていただきました。

これ、スタジオ録音物だけれど、この曲「Rolling In The Deep」を、彼女の“ライブ”ではない、“真実”はないと、誰が言えるの? 真実って何よ?
ちなみに僕は彼女の生演奏を聴きたい、見てみたいとは思わない。なぜなら、すでにこの作品の内に凝縮した形で、“ライブ”・・・それは在るからね。