2018/05/16

海沼武史写真展 / Takeshi Kainuma Exhibition 2018



海沼武史写真展 『 初世 HATSUYO 〜せかいのはじまり〜 』

期間:2018年6月28日(木)〜7月3日(火)
時間:12:00〜19:00(最終日17:00まで)
場所:藤屋画廊 FUJIYA GALLERY
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座2-6-5 藤屋ビル2階
 tel & fax 03-3564-1361

レセプションパーティ
6月30日(土)15:00〜18:00


2018/04/30

Beyond the Galaxy_069


photo by Takeshi Kainuma

二人の写真作家について/ Naohisa Harayama

 Y - 広大なひろがりを感じさせる野外空間が特徴で、そのスケールを強調するため にヒューマンサイズなもの、たとえば舟や橋、田んぼや砂浜等に直立した人物が添えられる。このような“景”には、癒しに近いものを感じるらしく、おおむね女性たちには好評のようである。 
 
 X - この作家の仕事は今まで幾度となく見た。Yの仕事における計算みたいなものや 、コンテキスト(画面構成におけるもの。シャッターを押す以前の計算とかではな い)の類いの不在が特徴だ。Yの作風がいわゆる広義の意味でのコンテキストを持つ ことにおいては、日本におけるいわゆる“美大系”のまとめ方に近く、その影響をYもまた受けている感じがみられる。つまりXYの正反対のところに立つ作家に違い ない。

 いわゆるコンテキスト主義は、写真に限らず、現代アートを蝕んできたひとつの美術上のイデオロギーであるが、作家による社会からの干渉から自らを守る防御壁のようなものであったと思う。コンテキスト主義は写真も含めたアートの大衆理解に貢献したが、それによって少なくとも作家、特に美大出の作家が社会参画のかたちで食えるようになったのは喜ばしいことだった。
 しかし、その作家天国が持続したのはポストモダンと呼ばれる時代、経済的にはバブル現象とともに見事に終焉した。コンテキストな人々はその後、大学教授、商業的サイドのキューレター、各種のコーディネーターとして、職業化され、現在の若い人々がその後を追従している、というのが偽らざる現実であろう。

 ここでコンテキストな人々の反対に立ってしまっている、希有な例としてのXに戻 る。彼は好評だった作品の自己模倣をすることができない意味において自己分裂的である。しかし、自己分裂は作家というものがかかえる内的弁証法であり、この矛盾を捨てられないゆえにネクストへ進むという意味で、運命的にアーティストなのである。この矛盾を運命として甘受した者はヴィンセント・ヴァン・ゴッホがそうであったように人智を超えた光のようなものを追ってゆくジャンセニストだ。ジャ コメッティーがそうであったように、これならいける、といったやり方を蹴飛ばして先へ進むアーティストは本当の意味での“冒険者”だ。彼が一体これから何を見ていくのかスリルがある。
 多分、X - 海沼武史は、ポートフォリオの整理より冒険する時間を優先しているに 違いない。

 アートとは、自己否定の瞬間の連続だ、といったのはガストン・バシュラールだったか。自己の作品というものに自惚れないで、先へ進むというのが、実はアート全般の醍醐味なのだ。                    



2002317日 原山尚久(アートディレクター

2018/04/20

Beyond the Galaxy_063


photo by Takeshi Kainuma

L'albero della speranza_ARAI MAN

L'albero della speranza: il libro sull'albero sopravvissuto allo tsunami - L'Armadillo Furioso: L’albero della speranza di Arai Man, con fotografie di Kainuma Takeshi, appena pubblicato da edizioni e/o (traduzione di Costantino Pes) è una storia che parla di sopravvivenza nella distruzione. La copertina recita: La storia e le immagini dell’albero sopravvissuto allo tsunami di Fukushima, un simbolo universale di rinascita. È un...


2018/03/15

Beyond the Galaxy_034


photo by Takeshi Kainuma


人間は皆生まれてから死ぬまで洞窟の囚人であって、
前面の壁に向かって首は固定されていて、
背後にある光源が見られないから、
壁に映じた自分たちの影の動きだけを“実在”の世界と信ぜざるお得ない。 

『考えるヒント』_小林秀雄(文春文庫)