2009/09/30

こころ、往くまで・・・ / 床絵美 Toko Emi


photo by Takeshi Kainuma


高尾八王子方面は朝からの雨。現場は中止となり、近所のファミリーマートへ煙草を買いに行く。その足で辺りを撮影、もちろん携帯写真、雨の中、傘をさしながら「これはイイよい」と調子にのって「充電!」という携帯画面のとつせんの合図で撮影は1時間ほどで切り上げ・・・。ん~寿命1、2時間程度のカメラマン。
それで昨夜、ヘロヘロになりながら、なぜかライブ間近の床絵美さんについて「書きなさい」という声が降りてきて(?)、このブログに、今まであえて床絵美についてだけは書くまいと、供に“音楽”という確かなモノを創ってきた盟友なので、言葉によって彼女を描いてしまう事はなかなか容認できない、が、また昨日は特にタフな現場だったので家路に着いた頃にはもはやボロボロ・・・「はやく寝なければ」という強迫(社交的)観念にさいなまれ、床絵美についてもし書き出してしまえば何時に終わるか分らない、明日の労働に支障をきたす、ほんと命があぶなくなるってクールに判断「けれどもし明日、雨なんか降っちゃって現場が中止になれば、書きなさいということなんだろうなあ・・・」と、ちょいとした賭けに出て、降りてきた声の真偽を測るのは決して悪いことではない、凡夫のサガであると、こう心に置いて夜の9時ごろには蒲団のなかにもぐり込み眠り込み・・・。で、結果、本日見事な秋雨じゃん!(ぺこん)


明日、10月1日(木)「吉祥寺 MANDA-LA2」にて、床絵美が歌います。
そしてこのライブ、実はアイヌの唄、ウポポ以外に1曲だけ、彼女は現代曲を披露いたします。その歌のタイトルは「借りものの歌」。作詞作曲は彼女の古くからの友人であるミュージシャン・堀内幹さんによるもの。そしてこの1曲のみ、幹さんのアコーステックギターが伴奏として入ります。たぶん、彼女の持ち時間は30分ぐらい。今だ床絵美の歌をナマで聴いたことのない人はぜひ、お越しになってみてください、、、って、そうじゃなくて、ライブの宣伝してどうすんの!「床絵美」について書くはずが・・・ん~マンダム。

2009/09/27

N-04A (夢のない眠り) / Mobile for Pics-2


写真は、現在進行中の新しい写真シリーズ『N-04A -夢のない眠り-』からです。

以前、このブログでご紹介した写真シリーズ『ウジェーヌ・アジェへの手紙 / Lettre à Atget 』はすでに完了し、『雅楽山禮図』については、もうしばらく、あと1,2年はかかるかな・・・粘りたいと思います。
ところで『N-04A -夢のない眠り-』シリーズ、ちょっと若々しいしょう? 
ちなみに“N-04A”とは、僕が使用している携帯電話の機種名のことです。

写真、そのシリーズについて、「どんな意図で?」とか、「テーマは?」「コンセプトは?」って、「見てわからないのですか?」といつも思いますが、もちろん、書こうと思えばいくらでも書けるし、言葉による解説は簡単なこと、で、人は、言葉によって写真を了解した気になり、満足し、自己投影したり、反発したり、写真にとって一等大切な、言葉では描けない“ナニカ”について、その感受性をフル稼働するという快楽、歓びを、忘れつつあるようです。
僕は、それぞれの写真シリーズについて“直接的”に語ることを、書くことを避けてきましたが、ただタイトルには、ヒント、もしくはサインのようなものを与えてきました。
今回のシリーズ『N-04A -夢のない眠り-』。写真が若返ってしまったのはたぶん僕の“生活”が変わったからなんでしょう。・・・これって素敵なことですよね? 写真を撮ること、「生」を存続させることは、たえざる挑戦ですから、ひたすら長い間似たような写真ばかりを撮り続けるコンセプチャル系の作家は、感性的には、非常に愚鈍、生きていないんじゃないかなあ。
僕たちは皆、永遠の旅人、Nikeのキヤッチじゃないけれど、You can do it if you try... だな。


2009/09/20

「私の額装」中村明博について / Akihiro Nakamura

額装デイレクターである中村明博については、以前、このブログで触れましたが、最近、彼は「私の額装」というタイトルで、彼自身の額装についての考えを、言葉によって披瀝しました。ご興味のある方はこちらをクリックしてみてください。“額装”という仕事、その営みについて、ここまで指向・思考した人は、大袈裟ではありますが、たぶん世界初かもしれません。
たとえば、西洋の世界、西洋美術の歴史において、額装についての考えは、一言で看破するならば、所詮は作品のための「飾り」の域を出れなかったのではないでしょうか。作品を囲う、作品のための衣装という“装飾的な”価値しか見出してこなかったように僕には映ります。
むろん、中村明博の文章は、「額装」という非常にマイナーな世界のことを扱っていますから、興味のない方、もしくは「アート」と聞いて思わず後ずさりしてしまうような真面目な方にとっては、眠くなるような文章でしょう。
ですが、アート、「芸術」というのは、別に恐れるに足る「暗闇の怪物」では無く、かなり「おもしろい、ゾクゾク」するジャンルのひとつであります。
本来、彼の文章を読むより、ナマの彼の仕事、額装に触れていただくのが一番手っ取りばやいのですが・・・、やがてそんな機会もあるかと思います。それで、誤解なされる方がいるかもしれませんのであえてこれは書きますが、はっきり申しあげて、僕個人は「額装」についてさほど強い興味は持っておりません(僕が係わっているジャンルではありませんので)。あってもいいし、無くってもよい。が、彼、中村明博の仕事は美しい、たいへん見事なものです。透明な、美感を共有、感受しうる貴重な方だと直覚しています。
明晰な美学を根底に、一歩先を見据えつつ狼煙をあげた額装者、額装デイレクターとしての中村明博の額装に対する見解は歴史上初、注意深く読んでいただくことを、密か読者に期待しております。


(p.s.)
額装デイレクターとして、彼は「当たり前のこと」を書いたまでだ、と言えばまさしくそうですが、「当たり前のこと」とは、案外、人間存在の根底は討ち貫くほどの威力があります。革新的な相を秘めております。実際、人はこれを真っ直ぐに「見る」ことを厭い、できれば(無意識裡に)避けて通ろうとします。そこに生存の危機(といっても自意識の危機に過ぎませんが)、自意識の崩壊を予感させるものがふっと漂うからです。僕たちは、あわただしく動き回ることを好み、日々のスケジュールの内で安定し、これまで「当たり前のこと」をじっと見る勇気を蓄えては来ませんでした。また、こういったことの重要性を、この「社会」というか捏造文化が蹂躙する資本主義による貨幣制度の必然としての消費社会、この人間の世界というものは、あえて隠し通そうとして来ました。なぜなら、「当たり前のこと」を見、体験してしまえば、この社会がこれまでのようには機能しなくなるからです。人間の社会、文明というのは、極論してしまえば、何度も何度も、ごまかしごまかし生き延びて来たに過ぎません。って、ちょっと荒っぽい言い方ですね。
ただ、物事と対峙する、「当たり前のこと」と対面するとは、めちゃくちゃ愉しいということを僕はより多くの方々に知ってもらいたい。たぶん、中村明博氏も同じように考えていることでしょう。この地球を、さらに言えばこの銀河系をも蹴飛ばしてしまうくらいの破壊力、衝撃度があるかもしれません、「当たり前のこと」とは、非常に静かではありますが、善悪を超えた、そしてパワフルな覚醒体験を呼び込もうとするものなのです。

2009/09/13

コマーシャル・ワークの余白にて / Commercial Works



photo by Takeshi Kainuma

警備員の仕事の狭間(?)に、商業写真、つまり依頼仕事をこなし、僕の心はイイ感じに壊れてきているのですが、もちろん従来どおりプライベート写真もパチリパチリとやっており、こちらの方は、前にも書きましたが、携帯電話のカメラ機能をもっぱら使用していて、「なんでまた携帯写真で?」と感じられる方々もいらっしゃると思いますが、この由は至極明快、一眼カメラを依頼仕事以外に持ち歩く時間、余裕が、今の僕のライフスタイルには無い、ってことです。だから以前「携帯電話写真に凝ってます!」と書きましたが、「やむべからず必要」が、現在僕が身を置いている状況が、こういた撮影スタイルを誕生させたのでしょう。

あまり自分の様式に縛られない方が良い。これは長年ひとつの事を続けてゆくと、どうしても陥りがちな「自己模倣」を回避するための技芸でありますが、先人が教えてくれた知恵、教訓です・・・。でも、今の状態、ちょっぴりキツイです。

2009/09/05

街の案山子、都会のヨーギたち / guardman's report


8.24.2009

昨日今日と、二日かけて終わらせるはずの現場が、そこの監督さんの配慮か、はたまた機転か、昨日一日で終ってしまい、当然、すさまじい、タフな勤務時間となりましたが、故、今日は目出度くお休みということで、そんじゃあーちょいとこの警備業務というか、そこで働く人々について、この不思議な領域で感じ、考えた事々について書きますか・・・。(久しぶりだな~文章書くの。)

え、それでアップした写真は勤務中の僕なんですが、新しい仕事にも少しずつ慣れ、車や歩行者が途切れた際などに、おもむろにポケットから携帯電話を取り出しサッサッサ~と撮影(じつは最近、携帯電話による撮影に凝ってます!)。まあ、そんな心の余裕もうまれたのでした。

んー、でも、まだ文章を書くのがしんどい。・・・この辺で。

「ガードマンズ・レポート」でした。