「ロードムービー」というコトバを世に定着させたのは、たぶん映画『パリ、テキサス』や『ベルリン・天使の詩』で著名なドイツの映像作家ヴィム・ヴェンダースだと思いますが、彼の1970年代の仕事に「ロード・ムービー3部作」というのがあって、これは『都会のアリス』、『まわり道』、『さすらい』、どの映画も僕はまだ見ておりませんが、ヴェンダース、けっこう好きな監督でした。
ただ、ロードムービー(Road movie)とは、映画ジャンルの一つの呼称ですが、その萌芽は、すでに1950年代にアメリカの小説家ジャック・ケルアックの『路上』 On the Road (1957年)という作品に、またはスイスからの移民写真家ロバート・フランクの写真集『アメリカ人』Les Americains(1958年)などなどにあり、が、まあ、しょせんはアメリカ大陸という白人種にとって根のない場所での「必然感情」、「まなざし」だったんじゃないかと、今更ながらに思うわけで・・・。いや、もう少し綿密に語れますが、まあ、いいか・・・。もちろん僕はケルアックやフランクが描いた作品に10~20代の頃、かなり愛着を覚えていました。
前置きが長くなった、ということで、「畑・ムービー3部作」の3作目が、偶然、出来上がったので、どうぞ鑑賞してください。
唄は、アイヌの歌い手・郷右近富貴子。歌詞はこちらを参照。
ちなみに、1作目は『after the storm』、2作目は前回アップした『family album』です。
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