2010/9/26 am10:00-am11:00
先日、沖縄本島最南端にあるFM局「FMたまん」にて堀内幹のCD『one』が紹介されましたと、このブログでご案内させてもらいましたが、その音源を(カセットテープ!でした)をいただいたので、皆さんに聴いていただきたいと思います。
ただ、その音質が、遠い沖縄からの電波を、ここ東京の裏高尾の山の麓にてなんとか傍受したような、ミステリアス、ちょっと近頃では耳にできないアナログ感が炸裂しております。ので、スイッチ・オ~ン!!
それと、これは急きょお知らせが入ったラジオ生番組だったので、堀内幹をおさえることができず、代わりに僕が出演するはめになってしまいました。
ああ、恥ずかしい。
トーク、めちゃくちゃ下手です。緊張~る、ですた。
阿寒に行く準備をしていた前日に、いきなリーン!だよ。
(ごめん、幹ちゃん、うまく喋れませんでした。)
それで、下記の文章は、『堀内幹 / one 』のCDレビューです。
どうぞ読んでみて下さい。
例えのミュージシャン名がね、ちょっと気に入りませんが・・・違うんじゃないかな。
今月最も個性が際立っていたのが、堀内幹『one』。
基本的にギターの弾き語りなのだが、時にトルコのサズやペルシャのタールのような、あるいは津軽三味線のようにも聴こえたりするギター・ストローク(サワリを付けフレットレスに自分で改造した無間棹なるギターか(?)がとてもパワフルだし、語るように絶叫するヴォーカル・スタイルにもついつい引き込まれてしまう。
日比谷カタンのペイガニズムと三上寛のパッションと因幡修次の縄文性を併せ持ったシンガー・ソングライターってとこか。要注目。
(松山晋也 「CDジャーナル」 2010年10月号から)
96年から東京でライブを始めた堀内幹は、初のスタジオ録音CD『one』(9monote 9MNT001)を発表。
アコースティック・ギターに加え、それを三味線や琵琶のようにサワリ付でフレットレスに改造した楽器の自称”無間棹”でも弾き語る。
リフレインする曲にブルースの流れも感じたが、しっとりした曲も荒ぶる魂がみなぎる曲もスケールが大きく、打楽器みたいに演奏する骨太のヘヴィな音に激しくえぐられる。
町田康が切迫感を増した如きデリケイトな野武士をイメージする歌声も吹きすさび、言葉の意味性以上に瞬間瞬間の鳴りのインパクトが強烈で、鈍く光る音の美しさに息を呑むのだ。
写真家でもある海沼武史のプロデュースも功を奏し、広大な野外でのレコーディングにも聞こえるダイナミックな音作りと、声と弦の響きの一つ一つに意思が脈動する仕上がりも素晴らしい。
二つ折りの紙ジャケット仕様の約46分8曲入り。
(行川和彦 「ミュージック・マガジン」 2010年10月号から)
*余談ですけど、僕の先輩に15年以上お付き合いさせてもらっているアブストラクトのペインターがおります。
ひとりの絵描きとして、僕は先輩の仕事、作品を敬愛し続けておりますが、彼は大の音楽好きでもあり、それこそ60年代70年代の本物のロックを聴き込んできた方です。
僕より一回り近く年上であるその先輩が、先々月、うちに遊びに来てくださったんですが、そのとき、こんなことを仰っていました。
「ブログ、たまにのぞいて見ているよ。それでさ、日川キク子さんってほんとすごい人だね!あと、堀内幹さん。彼はなんだかジミヘンみたいなサウンドを鳴らす人だね。ライブ、見てみたいなあ。」
ジミヘンみたいなサウンド、先輩はあまりくどくど説明しない人なので、ちょっと翻訳させていただくと、・・・堀内幹は、ジミ・ヘンドリックスの音楽から感じられるようなエネルギー、バイブレーションに近いなにかを放射している、という意味です。
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