2010/11/21

宇多田ヒカル讃 / Hikaru Utada


宇多田ヒカル - Goodbye Happiness


これまで、このブログと辛抱強く付き合ってくださった皆さんからすれば、今回の動画チョイスはやや意外に感じるかもしれませんが、何を隠そう、僕は宇多田ヒカルという音楽家をそのデビュー当時から注目していたのでした。

宇多田ヒカルさん、ボーカリストとしてはさほど恵まれた喉、歌唱力は与えられませんでしたけれど、「音楽家」として、トータルにその存在の有り様に接近してみれば、その歩みを追いかけてみれば、ほんとすごい才能の持ち主であることを感覚することができます。

たとえば、Perfumeなどはね、そもそも多くの広告系プロフェッショナルによって加工され、吟味、捏造されたイメージの集合体、商品に過ぎませんから、僕はマジに聴こうとは思わないし、なんらこちら側を啓発するものが無いので興味のわき様もありませんが、宇多田ヒカルさんのこれまでの音楽家としての歩み、その実験精神は、なんだろう、とにかく「粋」なんだよなあ。美しいんだ。もちろん全米デビューにおけるあの日和見主義はちょっと、「またかあ」って気がしましたけど、あれはたぶん周りにいたスタッフ、デレクターのアドバイスの欠如ですね。

ポップスであるとか、アバンギャルドだとか、土着派?都会派?現代音楽、少数民族音楽、コンピューターミュージック等々と、僕は音楽の周りに付与された「イメージ」、ご都合主義的なジャンル区分ではその輝きの、響きの総体の内側に入り込み、耳を澄ましたりはしませんので、聴かないので、ちょっとマニアックな音楽を聴いて知ったかぶり、通を気取っている方々には、ぜひ一度、宇多田ヒカルさんの真摯さと対面、マジに触れていただく機会になればと、すこしご紹介させていただきました。

謙虚になりますよ。あるジャンル、職業におけるプロフェッショナルとは、その姿とは、立ち位置とは、マナザシとは、一体どうあるべきなのか、どういうことなのか、彼女は、慎ましくも、そっと教えてくれるのです。

『人間活動』宣言? 
僕ら極貧系の表現者からすれば、ずいぶん暢気な事が言える身分だなあ、羨ましい境遇だなウンウンですが、宇多田ヒカルはその与えられた能力を十二分に、それも短期間で、「売れっ子」であるという凄まじいプレッシャーの内、なんら動じる事なく、淡々と、矢継ぎ早に「CD」というカタチに注ぎ込んで来た人間だから、そのケツノマクリ型も潔い事潔い事、お見事です、ボーダレスチルドレンさん!

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