2009/04/10

つきせぬおもい / To be, or not to be

二千三年七月二十一日(みず)

つきせぬおもい
つきもせぬおもい
まどろみの
こころのやみにまどうか
かたやぶりもし
カムイあるならいでよ
つきせぬおもい
*つきもせぬ
ヒカリの間にもまぎれなで
おいてかえれるカミのつれなさ

うたれよみち
うたれよいの
たびのはざまに
しのしずく
ゆめみのはての
しのいずみ
とわのまにまに
しのしずく

 ・・・つつしみたまえどうか
 因果応報 すべてこの身へ・・・


それにしても
どうにも気色わるい
つけられた名がいたむ
時間は
立っているのか?
空間は 
のけぞっているのか?

つきせぬおもい
つきもせぬおもい
まどろみの
こころのうみにはしるカムイ
*月影の
澄みわたるかな天の原
雲吹きはらう夜半のあらしに
ことばの技か 瑠璃色の
ランプ ランプ瞬く

         +

豪奢な 毛皮のレースに
その身をすっぽり隠しこんだ野生児が
ぼくをみている
カガミにうつる ぼくをみている




*つきもせぬ光の間にもまぎれなでおいてかえれるかみのつれなさ    
 -冷泉院太皇太后宮

*月影の澄みわたるかな天の原 雲吹きはらう夜半のあらしに    
 -大納言經信

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