2010/08/11

舞踊家・伊東由里 / the contemporary dancer Yuri Ito





現代舞踊家 contemporary dancer : 伊東由里 Yuri Ito


舞踊家の伊東由里さんについて、以前このブログでご紹介しましたが、今回は彼女のPV(プロモーションビデオ)です。
しかしこのPVという呼称は、かなりいかがわしい感じがして、自身で多用しておきながら、なかなかしっくり来ないものですね。
さて、今回の映像作品の狙い、テーマは、『Shika -紫花-』同様、「伊東由里というニンゲン紹介」ですが、「ダンスという一表現ジャンルについて」の僕の考え、想いなども散りばめられております。
それで、なんでしょう、今まで現代舞踊(コンテンポラリーダンス)に興味を持てなかった人に、「伊東由里さんってどんな人だろう?一度生の舞台を見てみたいな」と、こういった気持ちを引き起こすことが出来たら、僕の役目は終わりで、成功なんじゃないかなと思っています。
どうぞごゆるりと鑑賞してくださると有り難い。

一人の才能あるダンサーが、もし“天才”に変身する瞬間があるとするなら、いや、これはダンサーに限らず、あらゆるジャンルに存在する表現者すべてに言えることでもありますが、僕たちの、つまり観客、視聴者たちの圧倒的なまなざし、全存在を賭けた真摯な鑑賞によってこれは起きる、と信じているところが僕にはありまして、いや、こういった荒唐無稽な信念なくして本来PVは作れないのだし、いや、そもそも「写真」など続けてはいられませぬ・・・。ん〜、信じ切って表現者たちと付き合った方が愉しいしね。才能とは、ほんの些細なことで開花するのだし、ちょっとした他人の言葉、行為によってすくっと大きく育ってしまうものだから。あとは本人の度胸のモンダイ。“素直さ”のもんだい。
(由里さん、そんな度胸ありますか?)

そしてずばり、ダンスとは何か?
二十代の頃、僕は遊び半分で短期間踊っていましたが、二年程前、僕のファーストCD『時空の破片』が縁で、伊東由里さんというダンサーを知り、今回、彼女に集中的にスポットを当て、この“動画制作”をくぐり抜け、はじめて、僕は「ダンスとは何か?」、その答えを見出したような気がしたのです。

p.s.
あ、それでこのブログをちら読みしたカミさんから「“圧倒的なまなざし”って何よ?よ〜わからん」と云われ、いわく、これはダ・ヴィンチのモナ・リザの視線であり、広隆寺の弥勒菩薩像の「視」であります。なんて、ますますわからぬか、、、。

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