2010/08/28

瞳が空に消える前に

僕の甘ったれた心を突き刺した理不尽な出来事が早朝すくっと予期せぬ方角からやって来た。それが僕をまたあの哀しみの沼地へと誘い、今ここ、には、そんな出来事は記憶の夢跡、すでにリアルではないのに、厭世観というコトバ、誰が考え付いたのか、みょうちくりんな文字の呪縛、罠に引っかかりそうなのさ。
ニンゲン界にはさほど期待しておらぬ絶望の果てにも愉悦が在るのだと、すでに幼児期に悟りを得たカミさんからすれば失笑されそうな出来事であることには違いないが、今だ崖っぷちは「ヒカリでできている」のだと、・・・いや、逆にカミさんこそがニンゲンのどうしようもない程の残酷非道ぶりを、いや、真善美を確信し・・・、が、真相はどうだろう?希望も絶望も無いフィールドで、なんとも懐かしいような、深い、点滅する黄金色の粒子を撒き散らす存在の、思わず自意識などという架空の物語が幾重にも層を成してバウムクーヘンのような不埒な「私という(名前)意識」をとろけけさすような「微笑のヒト」には、今だかつて出会ったこと無いから、どこで身に付けたものやらニヒリズム、ヒロイックな思想感覚にたぶらかされている僕は、ニンゲンの、いや、人類の何マン年の歴史の様々なドラマについて行けず、困っているのだ。
…ならば、
旅に出ようか?
…「どこへ?」
虫になろうか?
…「どんな呼吸か?」
名前を持たぬ小さな草花の祈り
いずれにせよ、さほど長くもないヒトの世の夢。いっそ芸に身を滅ぼすまで歩いてみようか、それとも…。

0 件のコメント: