a film & music by Takeshi Kainuma
今日10月9日はユタの命日で、彼が僕の眼の前で車にはねられ、逝き、もう3年が過ぎた。
この、「morningscape -孤独な散歩者の夢想-」というタイトルがつけられた作品が生まれたのは、床絵美(敬称略)と、「Riwkakant リウカカント」というユニットを結成してまだ間もない頃だったか、アイヌの唄に編曲を施すという途轍もない緊張を日々強いられたその作業の合間に、ふと、窓の向こうに広がる初夏の瑞々しいグリーンと、見え隠れする細い山道に眼をやった瞬間、「ああ、ユタとよく散歩したよな、あの道・・・」と、そんな想いが高ぶった神経の内部からポッと膨らんだ瞬間、一気呵成に仕上げてしまったものです。
しばらくして、その音楽を使い動画を作った。一切の説明を排した。このブログにもアップしてましたが、少し間をおき(1年ほどか?)、再編集してみた。どこかが納得いかなかったというより、僕はもうそろそろ何かを手放すときだとつよく感じたからだ。
音楽に、耳を澄ませてほしい。
映像が余計だと感じる方は、その眼を瞑り、聴いてほしい。
この曲は、言葉にならない、声にもならない、僕のもうひとつの唄なのです。
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