2010/02/21
マイルス、最期の境地 / Sir Miles Davis
-Montreal Jazz Festival, July 1985-
この動画は、マイルス・デイビスが1985年に発表したアルバム『You're Under Arrest』の2曲目「Human Nature」のライブ演奏ですが、あの、マイケル・ジャクソンの歌、作品ですよね。
どうです?このマイルスのくずれ方、くだけ方…、音が出ていなかったり、たまにキイをはずしたり、ああ、最高だ!
僕は、基本的に「ジャズ」という音楽が好きではありません。
20歳前後にチャーリー・パーカー、コルトレーン、アイラー、モンク等々、それこそいわゆる有名どころは執拗に聴いてきたし、ジャズ喫茶なんてまだ代々木駅あたりにポツンとあったので、通ったりもしてました。が、どうも「ジャズ」という音楽ジャンル、その形式は僕の体質にはビタッと来んかったようで、暫くして全く聴かなくなりました。がが、マイルス・デイビスという音楽家はなぜか今なお大好きなんですね。もちろん、彼がその生涯に発表した全アルバムを聴いて来たわけではありません。でも、たまにドライブ中に『Bitches Brew』(1969)をじゃーんと流すのですが、このアルバムはかなりヤバい、奇跡的な“記録”、ああマイルスはなんて人にすごい親近感を抱かせてくれる「正直なヒト!」なんだと、そう思いません?
今頃、あのギョロッとした眼でどんな音色を、音の運動と、層を、視つめていることやら…。
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