2010/02/01
「天国への階段」 / Led Zeppelin
ロック音楽の産みの母親は黒人のリズム&ブルースですが、その父親はアングロサクソン、白人種です。つまりロックミュージックとは、混血(種)で、そもそもその始まりからルーツレスを、放蕩を余儀なくされた、20世紀のひとり息子、その父や母のリアルな所在、「顔」を永遠に確認することの叶わぬ、孤児なんですね(たぶん)。
堀内幹のスタジオ音源、再三にわたるミックスダウンがようやく完了し、いま、僕はある「余白」の内に佇んでいますが、久方ぶりに眼を覚ました音楽虫だけはまだ眠りに就こうとしません。と、前置きが長くなった。
アップした動画は、「レッド・ツェッペリン」という1970年代のロックバンドです。有名なバンドですから皆さんはご存知でしょう。が、知っている方も、知らない方も、もう一度、ツェッペリンの音楽に触れてみてください、ね。
上記『ウィキペディア(Wikipedia)』の「レッド・ツェッペリン」にも書かれているとおり、「…1960年代のビートルズとはまた違った方法論でロックの限界を押し広げた。」バンドですがね、彼らがその音楽によって目指したものとは、たぶん、ルーツを喪失した、放蕩息子としての人間の、「自由と無限」の問題、これがテーマではなかったのか、また、これについての試行、実験、回想だったのではと、17、8の頃、熱心に聴いていた時には無意識的だったことが、なんかね、今はそんな気がするのです。
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